2021年07月11日

カメの上にカメ

先日、館内の見回りをしていたら「岸辺の魚水槽」の桟橋の上で、

クサガメにミシシッピアカミミガメが絶妙なバランスで乗っかっていました。

カメ on カメ

 

これはシャッターチャンスだと思ってカメラを構えて近づいてみるとアカミミガメが気持ちよさそうな顔で甲羅干しをしていました。

なんだか気持ちよさそう…

 

しばらく眺めていましたが、クサガメは嫌がることもなくアカミミガメが甲羅干しを続けていて、

見ていてなんだか癒される光景でした。

 

みなさんも運が良ければ、カメに乗ったカメが見られるかもしれません。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2021年07月09日

タガメ、2令になりました

先月に産まれたタガメは順調に成長しています。

タガメは5回の脱皮を繰り返して成虫へと成長していきます。

 

現在2令なので、すでに一回目の脱皮が終わっています。

普段は黒っぽい色をしていて、自然界では自分の姿が目立ちません。

しかし、脱皮直後はきれいな黄色をしています。

この時に外敵に襲われやすく、また共食いで死んでしまうことも少なくありません。

これが自然界でもタガメの数が少ない理由の一つだと私は考えています。

 

そこで飼育下では一匹ずつ容器に入れて飼育し、確実に成虫になるようにしています。

それでも脱皮不全や、うまくエサをとれずに死んでしまうことも多々あります。

 

今年は順調に飼育できているので、数多く残せるように頑張ります。

 

飼育スタッフ 山﨑

2021年07月05日

稚クラゲ続々と生まれてます

水族館のバックヤードでは「マミズクラゲの稚クラゲ」が続々と生まれています。

1日に30匹以上生まれる時もあり、現在190匹以上の稚クラゲを飼育しています。

生まれたての大きさは1ミリくらいしかないので、

目に見えるサイズ(5ミリ)まで育ててから展示に出しています。

今回、飼育方法が上手くいったのか想像を超える数が生まれてきたので、

飼育容器が足りなくなってきました。

普段は高さ10センチのコップに稚クラゲを15匹ほど入れて飼育をしているのですが、

急遽高さ15センチの容器に一部変更しました。

高さと容器の底の広さがある分、稚クラゲを多く入れても問題なさそうです。

展示に出せる大きさになるまで油断せずにしっかりと育てていきたいと思います。

飼育スタッフ西中

2021年07月04日

今日のアカハライモリ⑮

最近、山梨県内でアカハライモリを採集しに行ったのですが、なんと採集した個体が数日後には水槽の中で卵を産んでいました。

どうやら採集した数匹の中に卵を持っていた個体がいたようです。

アカハライモリの卵
どの子が産んだのかな?

本来産卵する際は水草などに卵を巻き付けるのですが、水槽内に産み付ける所が無かったせいか、採集した個体は水中に直接産卵していました。

今のところ卵の状態は良いので、今後も様子を見て飼育していこうと思います。

飼育スタッフ 一見

2021年07月03日

ニジマスのムニエル

前回のブログに引き続き、おいしい水族館オリジナルレシピをご紹介します。

 

今回ご紹介するのは「ニジマスのムニエル」です。

ニジマスのムニエル

レシピ

ニジマスといえば塩焼きが定番の料理法ですが、

ムニエルにすることで魚の臭みを消せるので、魚が苦手な方でもおいしく食べられます。

 

皮がパリッとして身も柔らかく、レモンとバターの香りが食欲を引き立てます。

 

時間もかからず簡単に作れるので、ぜひご家庭でも作ってみてください。

水族館のニジマスがおいしそうに見えてきました。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2021年07月02日

タガメが一斉に…

タガメの孵化は早朝に行われることが多く、

なかなか一斉に出てくる瞬間が見ることが出来ません。

 

しかし飼育下の水槽の中では、

時にそうとは限りません。

 

先日、9時頃に水槽の蓋を開けてみると

もう出てきそうな状態で、

しばらく観察すると多くの卵から幼虫の頭部が出てきました。

 

それから5分ほどで一気に体が出てきて、

水面へと落ちていきました。

 

生き物の孵化の瞬間をいつ見ても感動します。

 

この幼虫は引き続きバックヤードで飼育を続けたいと思います。

 

飼育スタッフ 山﨑

2021年07月01日

森の中に海!?

 

2021年も半分が過ぎ、早いもので7月を迎えました。

夏と言えばやはり海のイメージが強いですが、

昨今の世情でなかなか海に行けてない方が多いのではないでしょうか。

そこで、今月のマンスリー水槽は森の中でも海を感じられるように「海水水槽」を用意しました。

「キンギョハナダイ」や「ナマコ」、「ヤドカリの仲間」などの磯で観察できる生き物を展示しています。

皆さんも森の中の水族館で欲張りな夏を過ごしてみてはいかがでしょうか?

 

飼育スタッフ 古根川

2021年06月29日

休館日ならでは

今日は休館日という事で、開館日には出来ない二重回遊水槽の換水を行っています。

二重回遊水槽の換水は魚たちが水槽の中に入っている状態で落水し、

魚の背がギリギリ見えるか見えないかまで水が抜けたら新しい水を足していきます。

ギリギリまで水が抜けました

展示水槽や小型水槽でもそうですが、換水中は事故防止のため目を離さないように心がけています。

しかし、二重回遊水槽は落水するのに約3時間かかります。

ずっと見ていると他の作業が出来なくなってしまうため、

タイマーを持ち歩き、今どのくらい換水を始めてから時間が経ったかを一目で分かるようにしています。

静かな館内にタイマーのベルが鳴り響くのは休館日ならではです。

飼育スタッフ 西中

2021年06月26日

新しい生き物がやってきた!

今月の16日(水)に、水族館で新しい生き物の展示を始めました。

その生き物は、“カヤネズミ”というネズミの仲間です。

カヤネズミ

カヤネズミは体長が約5~8cm、体重が500円玉1枚分(約8g)しかない日本最小のネズミです。

夜行性の生き物のため日中は巣の中でずっと寝ていますが、日中でも活動している姿を観察できるように、水族館では昼夜逆転させて特別な水槽で展示しています。

藁にのぼって綱渡りしていたり、萱で作った巣から顔を出していたり様々な行動を観察できます。

巣の中から顔をひょっこり

カヤネズミは、水族館1階の小型日本淡水魚コーナーの横で展示しています。

可愛らしい顔と仕草に是非癒されてください。

飼育スタッフ 一見

2021年06月24日

エントランスに新水槽!

 

先日、水族館エントランスに「ワサビ水槽」を新設しました。

近頃人気のアクアテラリウムをベースに、清涼感のある水槽に仕上げました。

 

「ワサビ」は数少ない日本原産の植物で、古くから香辛料や薬として用いられています。

大きくするには綺麗な水が大量に必要ですが、実は畑でも栽培することができます。

水槽では水に流れをつけて滝や川を再現しています。細かいところも工夫を凝らしているのでぜひご覧ください。

 

飼育スタッフ 古根川