2021年10月29日

ホトケドジョウの調査

昨日、ホトケドジョウの調査と採集に行ってきました。

 

一昨年の河川敷の盛土工事の影響を受けて川の植物や底砂に変化があり、

昨年はホトケドジョウの捕獲数から考えても好ましくないような生息状況でした。

 

また、ホトケドジョウ以外の生き物もあまり見られず、

頭を抱えていました。

 

しかし、今年は水の流れも安定し、

植物や底砂が元に戻り、

魚の様子も多く見られました。

 

 

もちろんホトケドジョウも捕獲が出来て、

体の小さい個体から大きい個体まで確認し、

その場での繁殖が行われていることも確認しました。

 

危ない状況かと思われましたが、

ホトケドジョウだけでなく植物や他の魚の復活を見て、

自然の力強さを再確認しました。

 

※ホトケドジョウは山梨県から許可を得て採集を行っています。

 

飼育スタッフ    山﨑

2021年10月28日

寒そうなカエルたち

 

ここ最近、忍野村の朝はかなり冷え込むようになり、両生類水槽のカエルたちもかなり寒さを感じているようです。

変温動物である両生類は、体温が外気温の影響を大きく受けます。

寒くなるとカエルたちの動きが鈍くなり、地面に伏したり隙間に隠れたりして寒さをしのぎます。

あまりにも動かないので人形と疑われることもしばしば。

 

お昼を過ぎたころになると少しだけ動き出しますので、これからの寒い季節に観察するにはお昼以降が狙い目です。

 

飼育スタッフ 古根川

2021年10月25日

新水槽レイアウト ~石の貼り付け~

以前のブログでも紹介した新展示の水槽レイアウトですが、着々と作製が進んでいます。

今回の作業では陸場の土台前面に石を貼り付け、

 

粒の細かい砂で木材が見えないように石の隙間に敷き詰めています。

石を敷き詰めます
土台作製が着々と進んでいます!

完成した際にはこの土台の上に川が流れるような構造になる予定です。

細かい作業が多くて大変ですが、良いレイアウトになるように焦らず丁寧に仕上げていきます。

2021年10月25日

時間帯によって変わる水槽

最近は水族館がある忍野村も気温がグッと下がり、肌寒い日が続いたため飼育スタッフも冬用の制服に衣替えしました。

そんな冬も少し感じられる様になってきたこの時期は、一部の水槽の見え方が夏までとは変わってきます。

水族館の真ん中にある「二重回遊水槽」は時間帯によって、

水族館2階の大きな窓ガラスから日の光が入り、

水中に光の帯ができて幻想的な雰囲気になります。

晴れている日の午前中(10時~12時)
晴れている日の午後

この時期は10時~12時頃に日の光が水槽に差し込み、撮影するのにピッタリの時間帯です。

季節や時間帯によって変わる水槽の雰囲気をお楽しみください。

晴れている日がおすすめです

飼育スタッフ 西中

2021年10月24日

小さなカヤネズミ

最近、今年の6月から展示を開始した“カヤネズミ”の水槽に大きな変化がありました。

水族館では現在5匹のカヤネズミを展示しているのですが、ある日ふと水槽をのぞいてみたところ5匹のカヤネズミに加えて一回り小さめのカヤネズミが2匹歩いていました。

小さなカヤネズミ発見!

どうやら少し前に子どもを産んでいたようです。

カヤネズミはカヤを割いて作った巣の中で繁殖をします。

巣の入り口はネズミ1匹分の穴しか開いていないので中が見づらく、子どもを産んでいるのか判断するのがとても難しいです。

そ~っと観察しよう!

繁殖の兆候に気づけなかったのは残念ですが、新しいカヤネズミが2匹も増えてとても嬉しいです。

飼育スタッフ 一見

2021年10月23日

サワガニも脱皮

先週のモクズガニに続いて、

昨日はサワガニが脱皮していました。

 

 

水槽の角の狭い場所で脱皮が始まったので、

ちゃんと脱皮が終わるか心配でした。

 

しかし、朝には殻だけになっていて、

脱皮をしたサワガニは違う隅の方で体が固まるのをじっと待っていました。

 

 

少しずつ大きくなる様子が見られてとても嬉しいです。

 

飼育スタッフ   山﨑

2021年10月18日

マミズクラゲの連続展示記録1500日達成!

2017年9月9日から展示が始まり、2019年2月25日に連続展示記録が国内1位(534日)になったマミズクラゲですが、

本日(2021年10月18日)連続展示記録が1500日を迎えました。

次の目標は2000日?

1000日を迎えた時に「次の目標は1500日です」とお伝えしたのがつい先日のように感じます。

今年の夏は一般の方から「マミズクラゲを見つけました」というご連絡を沢山いただき、

知名度が上がってきたことを実感しています。

 

また、マミズクラゲの有性生殖にも力を入れたいとブログや新聞などでお伝えしてきましたが、

野生から採集したマミズクラゲで有性生殖を行ったりと、着実に進んでいます。

今後も皆様に良い報告が出来るように頑張ります。

飼育スタッフ 西中

2021年10月15日

モクズの白い手

朝、開館前の見回りをしていたらモクズガニの脱皮殻を発見しました。

 

どの甲殻類も脱皮する前は餌をほとんど食べなくなります。

かし、今回はいつも以上に長いこと餌を食べなかったので、

気温の変化による水温変動が激しいことでモクズガニが餌を食べなかったと推測していました。

 

脱皮という作業は甲殻類たちにとってかなりのエネルギーを消費します。

なので、脱皮後は餌を多めに与えないと弱ってしまったり、死んでしまったりもするので、

餌を多めに与えていきます。

 

また、それによる水質悪化にならないように、

換水もこまめにやりたいと思います。

 

脱皮直後のモクズガニの手に生えている毛は白色です。

じきに茶色に戻ってしまいますので、

この姿を見られるのは短くて明日までです。

 

当館に来た際は見逃さないようにしてください。

 

 

飼育スタッフ 山﨑

2021年10月14日

絵を描く飼育スタッフ その6

水族館1階にある日本淡水魚コーナーは、来年初めのお披露目に向けてリニューアルの準備を進めています。

その中で私はパネル作りの担当となりました。

パネルの構図案

展示予定の1階は落ち着いた雰囲気なので、そこに合うようにパネルの背景はダークブラウンの木目調にしました。

実はこの木目調の背景は、1つ1つ手描きで作っています。

線の種類や太さを変えたり色を変えたりと、木目を1から作る作業は思った以上に大変でした。

ちゃんと木目に見えるかな?

背景が完成した後は、印刷できる大きさにパーツ分けをする必要があります。

この工程もなかなかに時間がかかる作業なので、飼育作業の合間を縫って少しずつ進めていきます。

飼育スタッフ 一見

2021年10月12日

スッポンの陸場を作ろう!①

水族館1階にある「スッポン水槽」には陸場代わりのレンガが入っています。

しかし、朝一にレンガを綺麗に積み上げても昼間にスッポンが動き回り、夕方には崩れてしまいます。

レンガが崩れる事によってスッポンが怪我をしたり、ガラス水槽が割れてしまう可能性があるので、

上に登れる木製の陸場を作り始めました。

丸鋸(まるのこ)で木の板を切った後、腐食防止のためバーナーで焙りました。

あとは切った木の板を組み立てて完成です。

完成したらブログにて紹介します。

楽しみにしててね!

飼育スタッフ 西中