アカハライモリが見えない!?
現在、両生類エリアの田んぼを再現した水槽では、「ニホンアマガエル」や
「トノサマガエル」などのカエルと一緒に「アカハライモリ」を展示しています。
気温が低いこの時期、活性が下がったイモリたちは水槽奥の隙間に潜ってしまい、
見えなくなることがありました。
どうしたものかと悩んでいましたが、
水槽右側の狭い場所に水草を入れて隠れ家にしてみてはどうかと考え、水草を用意しました。
待つこと数分、見事作戦は成功し、奥の見えづらい場所にいたイモリたちが
手前の見えやすいところに集まってくれました。
これで可愛い顔も間近で観察できるようになり一安心です。
飼育スタッフ 古根川
マミズクラゲの連続展示記録1600日達成!
水族館2階のマイクロアクアリウムコーナーで展示しているマミズクラゲですが、
先日連続展示記録1600日を達成しました。
記録が2000日を達成できるようにこれからも飼育と研究を続けていきます。
さて、2021年10月18日のブログにて「野生から採集したマミズクラゲで有性生殖を行った」とお伝えしました。
今日はその時の事をもっと詳しく紹介していきます。
採集したマミズクラゲをいつも通り飼育していたところ、
飼育容器の底に何か沈んでいるものを見つけました。
シャーレに移して顕微鏡で観察すると、丸く動いている物体を発見しました。
その物体は翌日には動きを止め、数日後にポリプに変態した事から、
ポリプになる前段階の「プラヌラ幼生」だと確信しました。
マミズクラゲは1つの池から雌雄が同時に見つかる事が少ないため、受精卵は期待していませんでしたが、
まさかプラヌラ幼生まで見る事が出来るとは思っていなかったので驚きました。
雌雄が見つかる池は珍しいので、今後も調査をしていきたいと思います。
飼育スタッフ 西中
希少生物コーナー その後
1月2日(日)から展示を開始した希少生物コーナーは、現在壁紙の貼り替え作業を少しずつ行っています。
貼り替えに使用しているのは、設計段階で決めていた木目調の壁紙です。
今までの黒い背景も素敵でしたが、木目調の壁紙は館内の雰囲気にとても馴染んでいます。
また、解説パネルの一部は板一枚分浮き立たせて立体的になる予定です。
改良した希少生物コーナーの完成を今後お楽しみに!
飼育スタッフ 一見
コケ紹介① 「タマゴケ」
1月15日のブログで紹介したホトケドジョウの水槽では、陸地部分にコケを植えています。
数種類のコケを植えているのですが今回はその中から「タマゴケ」を紹介します。
タマゴケは半日陰の土や石の上に生え、
春になると丸い「朔(さく)」と呼ばれる部分をつけるテラリウムでも人気の可愛らしいコケです。
写真左側がタマゴケ
水槽内では最初は朔を付けていなかったのですが光量や温度の変化が影響したのか、成長して丸い朔を付けてくれました。
タマゴケの朔。かわいい。
さらに成熟が進むと朔の中心から茶色く変色してくると言われているので、楽しみに待ちたいです。
飼育スタッフ 鷲雄
遠い存在になってしまった
毎日たくさんのニュースが出る中、
生き物に関わるニュースを目に
1月24日には「絶滅のおそれのあ
ニュースに上がっていました。
これは、「
対象の動植物は採捕や譲渡、
中でも、今回サンショウウオの仲間が26
山梨県に生息するサンショウウオも対象種と
「アカイシサンショウウオ」と「
数年前までネッ
物珍しさからかなり高値で取引され問題と
また、一部のマニアによる乱獲や、
それらの背景から多くの
今回新たに指定種となったこ
アカイシサンショウウオがかなり遠い存在に
現在の野生の生き物にどのよ
良い面も悪い面もお客様に伝えられるように
飼育スタッフ 山﨑
ホトケドジョウ水槽の様子
以前ご紹介した新レイアウト水槽のホトケドジョウ達は元気に過ごしています。
写真を撮っていると、餌をもらえると勘違いして近寄ってきてくれました。
この水槽で展示しているホトケドジョウは、一昨年水族館で繁殖した個体です。
孵化してから1年と8カ月ほど経っており、そろそろ成熟が始まる頃です。
まだ少し体が小さいですが、今年は展示水槽での繁殖ができるのでは?と密かに期待しています。
飼育スタッフ 古根川
早いのは誰だ
新年なって早くも最初の1か月が過ぎようとしています。
12月か
私の経験だとこの寒
しかし、
図鑑など
「ニホンアカガエル」が1月頃から繁殖が始まり、
残念ながらこのニホンアカガエルは山梨には生息していません
そして、私も野生個体は見たことはありません。
山梨県で早くに
2月頃から始まり
その場所では2月10日前後
早くたくさんの生き物に出会える季節が待ち遠しいです。
飼
今日のアカハライモリ⑳
前回のブログ“今日のアカハライモリ⑲”から約2ヵ月が経ちました。
給餌トレーニングを毎日行った結果、すべてのイモリたちがピンセットに反応するようになりました。
今では毎日エサの争奪戦が行われています。
上陸したての頃はどの個体も水を嫌がり陸上にいましたが、最近は水に入っている個体をちらほら見るようになりました。
少しずつ大人と同じ生活をし始めていることに成長しているのを実感します。
今後もイモリの幼体に変化があり次第、ブログで紹介したいと思います。
飼育スタッフ 一見
寒いけど綺麗
水族館がある忍野村ではかなり寒い日が続いています。
来週の天気予報では雪マークが付いているので、路面の凍結にはお気をつけ下さい。
また、この時期になると水族館1階エレベーター横の外には滝の水が飛んで大きな氷柱が出来上がります。
氷柱がどのくらいの大きさになったのか、毎年密かに楽しみにしています。
他にも足元を見ると、水が飛んだ部分が凍っていたり、かなり立派な霜柱があったりします。
寒い冬にしか見る事が出来ない美しい光景です。
飼育スタッフ 西中
水族館の『掃除屋』
水族館1階の水草水槽には飼育スタッフの代わりに水槽を掃除してくれる「掃除屋」が3種類います。
「ヤマトヌマエビ」、「ミナミヌマエビ」、「ボウズハゼ」の3種類です。
ヤマトヌマエビとミナミヌマエビは一般的なアクアリウムの掃除役としても有名で、
水槽内に繁茂してきたコケを食べてきれいにしてくれます。
ミナミヌマエビ ヤマトヌマエビ
ボウズハゼは口が吸盤上になっていて、
石や壁に張り付いて生えているコケを食べてきれいにしてくれます。
ボウズハゼ
それぞれ飼育スタッフの手の届かないところまで掃除してくれるので、とても助かっています。
飼育スタッフ 鷲雄