コケ紹介④「シノブゴケ」
前回のブログに引き続き、ホトケドジョウ水槽内のコケを紹介していきます。
今回紹介するのは「シノブゴケ」です。
シノブゴケは湿った岩の上や腐った木など、日陰で湿り気のある環境を好むコケで、黄緑色の葉をシダ植物のように広げるのが特徴です。
シノブゴケ
水槽内では水が少しかかるようなところに植えて育成しています。
横に這うように伸びるコケなので、緑の絨毯のようになるのを期待しています。
飼育スタッフ 鷲雄
早春
水族館の周りは先週に降った雪がまだまだ残っており、
景色は真冬と変わりがありません。
しかし、館内の水槽では少しずつ春が感じられるようになってきました。
ヤマアカガエルが抱接を始め、産卵の準備が見られるようになりました。
また、トウキョウサンショウウオのメスのお腹をよく見ると、
卵巣が発達していてまだ未成熟ですが卵も確認できます。
どちらも自然界では「早春」に繁殖が始まる生き物なので、
外よりも一足先に館内は早春を迎えています。
飼育スタッフ 山﨑
スッポンの陸場を作ろう!②
以前からお伝えしている「スッポン水槽の陸場」ですが、あれから少しずつ進めています。
陸場になる木を切って組み立てたのですが、ここである問題にぶつかりました。
それは、木が水に浮いてしまう事です。
木は空気を多く含んでいる事や、比重が水より軽い事などが原因で水に浮いてしまいます。
そこで、陸場の材料を重くしたり、水に漬けて木の中の空気を出したりしてみました。
バックヤードの水槽では陸場が沈むようになったので、
苔などを植えてから展示に出そうと思います。
展示が完成したらまたブログでお知らせします。
飼育スタッフ 西中
大雪から数日後
今週の水曜日にかなりの量の雪が降り積もり、現在水族館は40cmの雪壁に囲まれています。
水族館2階のウッドデッキへ上る外階段は、雪が積もってもはやスキー場の坂になってしまいました。
また、夜間は氷点下になるため、雪壁が溶けることなくしばらく残りそうです。
この先もまだまだ雪の予報が出ているので、来館される際は雪道に十分気を付けてお越しください。
飼育スタッフ 一見
コケ紹介③「ハイゴケ」
前回のブログに引き続き、ホトケドジョウ水槽内のコケを紹介していきます。
今回紹介するのは「ハイゴケ」です。
ハイゴケ
漢字では「這苔」と書き、その名の通り地面を這うように成長します。
日陰で湿り気のある場所によく生え、道端のコンクリート上や土の上で見たことがある方も多いのではないでしょうか?
乾燥に強いので、水槽内でもあまり水がかからないような場所に植えて育成しています。
乾燥した場所にも生えてくれます。
育てやすくて丈夫なので、様々な展示でとても重宝しているコケです。
飼育スタッフ 鷲雄
雪が降った
富士五湖地域では一昨日の深夜から昨日の夜まで雪が降り続き、
水族館のある忍野村もかなりの積雪量でした。
朝一に出勤してみると、
水族館の門が埋まってしまい中に入ることが出来ませんでした。
まずは自分たちが中に入るための道を作り、やっと館内に入れました。
続いてお客様の通り道や駐車場を雪かきしますが、
除雪機の口の部分より雪が高いのでうまく前に進むことも出来ず、
人の手と合わせての作業だったのでとても大変でした。
しかし、せっかくの綺麗な雪なので、
源流水槽と上流水槽にも雪を持ち運んで、自然を再現してみようと思います。
飼育スタッフ 山﨑
組体操
水草水槽の照明を新しいものに変更してから、ライトから発生する熱のおかげで水槽内は冬でも暖かい環境を保っています。
そのせいか展示しているニホンイシガメ達は、前よりも頻繁に陸上で甲羅干しをするようになりました。
最近、組体操のような隊形でくつろいでいるのを見かけて思わず写真を撮ってしまいました。
少しでも暖かい場所に近づこうとするカメ達の行動がとても微笑ましかったです。
飼育スタッフ 一見
そろそろ展示を考える時期
水族館1階企画水槽では「ハンター展」、
2階展示コーナーでは「田んぼの小さな生き物展」を好評開催中です。
実はこの企画展や過去にやっていた特別展は、
毎年今ぐらいの時期に飼育スタッフが展示案を持ち寄って
どんな企画展・特別展にするか、時期はいつ頃にするかなどを決めています。
持ち寄った展示案の中には過去2回同じ企画が通ってたのに
様々な理由(展示期間が休館時期と重なったなど)で実施出来なかったものもあります。
また、いつ来ても新しい発見をしてもらえるように、同じような生き物や展示が続かないように工夫しています。
企画展・特別展情報は開催時期が近づくとホームページやブログでお知らせしています。
来年度はどんな展示があるか楽しみにしていて下さい。
飼育スタッフ 西中
水生昆虫の春はまだまだ先
2月4日に立春を迎え、
春の訪れを感じさせるシジュウカラのさえずりも聞こえるようになりました。
しかし、まだまだ水族館のある忍野村は寒い日が続きそうです。
バックヤードは空調機能が付いていないので、外気温に近い室温になります。
そこで飼育しているタガメやタイコウチなどの水生昆虫はまだまだ冬眠が続きそうです。
冬眠していると全く動かないので、
数日に一回は生存確認をするようにしています。
合わせてプラケースの中の水が凍っていないかも確認するようにしていて、
どちらかというと後者の目的の方が強いです。
昨年は最低気温がマイナス7℃と続いた日に、
中に入れているミズゴケと一緒に凍ってしまい何匹か死んでしまいました。
昨年の反省を生かして、
今年は毎日天気予報のチェックをして氷点下が続く場合には別の場所に移動させたり、
飼育水の量を増やして対応しています。
冬眠から目覚めて餌を食べだすのは4月の頭頃だと思うので、
それまでしっかり管理したいと思います。
コケ紹介②「コツボゴケ」
1月29日のブログに引き続き、ホトケドジョウ水槽内のコケを紹介していきます。
今回紹介するのは「コツボゴケ」です。
コツボゴケ 透き通った緑色。かわいい。
コツボゴケは湿った土の上や水しぶきがかかるような岩上など高湿度の場所に生え、自然のある公園や川沿いの土手などでよく見かけるコケです。
半透明な黄緑色の葉を持ち、花が咲いたように上を向いて葉を広げるのが特徴的です。
見た目に透明感があり、霧吹きをすると葉がきらきら光ってとてもきれいなコケです。
水槽内でもきれいに生えてくれるようにこまめにお手入れしていきたいです。
飼育スタッフ 鷲雄