2023年06月19日

お引越し

水族館1階の入り口直ぐには用水路を再現した水槽“水草水槽”があり、そこでは“ニホンイシガメ”を展示しています。

少し前までは小さかったニホンイシガメが大きく成長したため、水草水槽よりも広い“岸辺の魚水槽”へお引越しすることにしました。

岸辺の魚水槽は水草水槽よりもかなり水深が深い水槽です。

ニホンイシガメが溺れないか心配しましたが、上手に壁を伝って浮上している姿が確認できて安心しました。

これからは先住カメのミシシッピアカミミガメと仲良く一緒に泳いでくれたら良いなと思います。

飼育スタッフ 一見

2023年06月17日

梅雨とは程遠い天気

今週末は様々な所で真夏日になると言われていますが、水族館がある忍野村も最高気温が27℃を超え外にいると日差しが強く感じます。

館内は水槽で使っている富士山の湧き水のおかげでかなり涼しいので、快適に過ごせると思います。

 

さて、今月のマンスリー水槽は梅雨の時期に合わせて、名前に雨と入っているカエル「イエアメガエル(家雨蛙)」です。

昼間は隠れながら寝ている事が多いです 

オーストラリアやニューギニアに生息しているカエルで、主に森林や草原で見つかります。

しかし、水を求めて家の中まで入ってくる事から、名前が付けられたと言われています。

今週末は雨とは程遠い天気ですが、このイエアメガエルを見て少しでも梅雨の季節を感じて頂ければと思います。

仲良く横並びで寝ています

飼育スタッフ 西中

2023年06月16日

稚エビの誕生

先日、バックヤードで飼育している「淡水コシオリエビ」の卵が孵化しました。

約1カ月前にメスが抱卵しているのを確認し、生まれるのを今か今かと待っていました。

大きさはとても小さく、肉眼では身体の様子などはあまり分かりませんが、写真を撮ってみると、ちゃんと大人と同じように腰がしっかり曲がっています。

ちなみにコシオリエビの名前の由来は、その名の通りこのように腰を折り曲げているように見えるから名付けられたそうです。

また、エビと言われていますが、実際はヤドカリに近い甲殻類です。

もう少し大きくなったら皆様にもお見せできるように展示を考えていますので、お楽しみにお待ちください。

 

飼育スタッフ 橋口

2023年06月15日

あれ?水槽にイクラ落ちて...?

前回の企画展「底にいる生物展」で展示していた「ライオンフィッシュ」ですが、現在バックヤードにて飼育しています。

なんとそのライオンフィッシュが先日産卵しておりました。

 

あなた、女の子だったのね…。

 

最近妙にお腹が膨らんでいるなと思って観察していましたが、まさか卵を抱えていたとは思いもよりませんでした。

というのも、この魚は生きた魚を丸飲みにしてしまう貪欲な肉食魚で、給餌後はいつもお腹が丸々と膨らんでいるので、お腹いっぱい食べたのだなとしか思いませんでした。

 

ほぼイクラ

 

卵は直径約6㎜の薄い黄色をしており、砂の上にバラバラと産み落とされていました。

しかし、当館ではライオンフィッシュは一匹のみなので残念ながら未受精卵と思われます。

 

ですが、今回ライオンフィッシュが産卵したということは、それだけ飼育環境が良く、繁殖のスイッチを入れることができたと考えられるので、ライオンフィッシュの生態解明に役立てられるのではないかと期待しています。

 

飼育スタッフ 川野

2023年06月12日

一発芸?

展示の両生類に餌を与えようと水槽へ向かったら、ニホンアマガエルが面白いことをしていました。

餌を与えるために水槽へ近づくとカエル達が集まって来るのですが、今回は待ちきれなかったのかニホンアマガエルがフタにぶら下がりながら待っていました。

網目の細かいフタにしがみつく体力と体の柔らかさに驚きです。

フタにぶら下がる姿を見るのは今回が初めてではなくよく見かけるので、

両生類コーナーを通った際はカエル達が面白いことをしていないかチェックしてみて下さいね。

飼育スタッフ 一見

2023年06月08日

最初の1匹

今年の4月に産まれた「アカハライモリ」の幼体たちですが、

水の中でプランクトンやアカムシなどを食べて日々成長していましたが、ついに体が大きく変化して最初の1匹が陸上にあがってきました。

水中から陸上での生活をするためにアカハライモリは「外鰓」とよばれる水中で呼吸するための「」が縮小して、代わりに「」を使っての呼吸に切り替わります。

 

写真のアカハライモリは陸上に上がりたて。大人になったばかりの写真かもしれません。

飼育スタッフ 伊藤

2023年06月06日

防御はばっちり

4月5日(水)から開催している特別展「~いろんなかたちが大集合!~さかなのかたち展」から今回は「ハリセンボン」をご紹介します

 

ハリセンボンはフグの仲間で全身にトゲがあり、

膨らむことでイガグリのようになって敵から身を守るのが特徴です。

 

ハリセンボンは魚の形で言えば「フグ型」に分類されます。

眼が大きくぱっちりとしていて人にもよく慣れてくれます。

正面から見るととってもかわいい。

 

エサをあげる時にフタをはずすと水面まで上がってきてくれてとても可愛らしいです。

ぜひ観察してみて下さい。

飼育スタッフ 鷲雄

2023年06月05日

大きくなりました

4月27日に人工授精を行った「タイリクバラタナゴ」の仔魚をブログにてご紹介しましたが、今回はおよそ一カ月経ってどれくらい成長したのかご紹介いたします。

こちらは一カ月前のタナゴの仔魚ですが、ご覧の通り体は細長く親魚とは似ても似つかぬ容姿でした。

そしてこちらは現在のタナゴです。

すっかり大きくなり、親魚と同じひし形の体型をしております。

1か月前は泳ぐことはほとんどなくジッと止まっていることが多かったのですが、今では上手に泳いで餌を自分で追いかけて食べるようにまで成長しました。

まだスケスケなので脊椎も見えちゃいます

とはいえまだまだ餌切れや環境の変化には弱い時期ですので、気を抜かずに飼育していきたいと思います。

 

飼育スタッフ   川野

2023年06月01日

飼育スタッフのお仕事体験!

先日、体験イベント「飼育スタッフのお仕事体験」を行いました。

飼育スタッフが普段どんな仕事をしているかを学んでもらい、

実際に生き物たちの餌作りと作ったエサの給餌を体験してもらいました。

魚や爬虫類、哺乳類など様々な種類の生き物に給餌をしてもらい、

食べている餌や食べ方に違いはあるのかなど、熱心に観察している姿が印象的でした。

また、普段は入れないバックヤードに案内した際に、展示エリアとは違う雰囲気に驚いている方も多くみられました。

今後も飼育体験を行う予定となっていますので、お楽しみに。

イベント情報はホームページをご覧ください。

飼育スタッフ西中

2023年05月30日

少しずつ赤へ

現在、水族館1階水生昆虫水槽では「タイコウチ」の成体と共に槽内で産んだ卵を展示していて、

水槽内の土壁に約10卵あります

 

しかし、卵は土壁の中に埋まっているので全貌は見えません。

 

こで今回は卵の全貌をご紹介します。

 

卵は米粒のような形で、

大きさは約3~4mmで全体的に白色です。

 

卵の上部には毛のようなものが生えていて、

これは卵に酸素を取り込むための器官です。

 

卵の色は孵化が近づくにつれてだんだん赤色に変化し、

孵化直前になると幼虫の眼が透けて見えるようになります。

 

バックヤードには産卵から約20日経過したものがあり、

現在うすい赤色に変化してきました。

 

今後の様子は、その都度ブログで紹介したいと思いますのでお楽しみに。

 

飼育スタッフ    山﨑