2024年11月20日

水族館の魚見分け方講座②

10月26日(土)のブログにて川の魚水槽源流に展示している「ニッコウイワナ」と「ヤマトイワナ」の見分け方をご紹介しました。

今回は「川の魚水槽上流」にて展示している「ヤマメ」と「アマゴ」の見分け方をご紹介していきます。

まず、この2種類が生息している「上流」は、山の頂上付近である源流域よりも川を少し下った場所のことで、

夏でも水温が20℃以下の冷たい川に生息しています。

ゴツゴツとした岩が沢山あり、その下に隠れながら流れてくる水生昆虫などを食べて生活しています。

 

また、この2種類は日本国内で分布域が異なるのですが、

山梨県は分布域のちょうど境目なので、静岡県側に流れる富士川水系にはアマゴ、

神奈川県側に流れる桂川水系にはヤマメが生息しています。

山梨県は2種類見る事が出来る珍しい場所なため、当館では1本の水槽で2種を同時に展示しています。

 

2種の見分け方として、ヤマメは体の横にパーマークと呼ばれる青い楕円形の模様があるのが特徴です。

美しい見た目から「渓流の女王」とも言われています。

ヤマメ

アマゴはヤマメと姿がそっくりですが、体の横に赤い斑点模様があるため、簡単に見分ける事が出来ます。

アマゴ

淡水魚は地味というイメージがあると思いますが、この2種類はとても綺麗な魚なので、

模様に注目しながら観察してみて下さい。

飼育スタッフ 西中