【もっと知りたい!】チョウザメのはなし③~シロチョウザメ編~
前回のブログ(11月21日)に引き続き、当館で展示しているチョウザメをご紹介していきます。
今回紹介するのは「シロチョウザメ」です。
生息地は北アメリカの沿岸部で、多くのチョウザメの仲間と同じように海と河川の両方を行き来することが出来ます。
顔は丸く、つぶらな目が可愛らしいのが特徴です。
シロチョウザメはチョウザメの中でもかなり大きくなる種類で、野生下では6mを越えるものも確認されています。
横見水槽で展示している一番大きなもので約1.8mありますのでもっと大きく成長させて本来の大きさに近いシロチョウザメをお客様に見ていただきたいなと思っています。
また、シロチョウザメのキャビアは他の種類と比べて粒が大きく100g約5万円で販売されており、
キャビアの中でも最高峰と言われています。
一度は食べてみたいものです。
飼育スタッフ 鷲雄
休館日の出来事
水族館1階「岸辺の魚水槽」では定期的に水を減らして、掃除を行っています。
作業は休館日や閉館後に行っているので、お客様が見る事はあまりない貴重な光景だと思います。
この日も普段と同じように掃除を行い、新しい水を入れている最中でした。
順調に水が溜まっていることを確認しようと水槽を見に行くと、
「クサガメ」が首と手脚を伸ばして気持ち良さそうにしていました。
普段は桟橋の近くにいてお客様にも気づかれないことが多いですが、この日はかなり近くまで寄ってきていて、
思わず色んな角度から写真を撮ってしまいました。
毎日行う作業ではないからこそ、見ることができた行動だと思います。
今後も生き物の面白い行動や可愛い行動などが撮影出来たらご紹介します。
飼育スタッフ 髙部
バックヤードツアー再開のお知らせ
バックヤードの屋根の工事のため中止していたイベント「バックヤードツアー」ですが、
工事が終わったので約3か月ぶりに再開しました。
このイベントは、飼育スタッフから生き物や施設の解説を聞きながら水族館の裏側を探検する事が出来ます。
飼育スタッフによって解説の内容が変わったり、季節によってバックヤードにいる生き物が変わったりするため、何回参加しても楽しめる内容になっています。
なお、開催時間は毎週土、日曜日の11:30~と14:30~で、各回先着10名様です。
ご希望の方は1階受付にてお申込み下さい。
飼育スタッフ 西中
越えて 越えて 越えて
忍野村はここ数日で一気に冷え込みがましました。
寒くなったことで水族館の生き物たちもだいぶ動きが鈍くなってきたように感じます。
日も短くなり、夕方はあっという間に暗くなってしまうので屋外での作業が大変なことこの上ないのですが、決して悪いことだけではありません。
開館作業の時には朝日が水族館を照らしてくれることで、ところどころに虹ができます。
日の長い春から初秋頃だと、開館作業の頃には太陽がもっと上っているため、なかなか見る事のできない寒い時期だけの特別な 現象と言えます。
虹だけでなく、開館直後だと二重回遊水槽や横見水槽にたくさんの光が差し込むため、とても綺麗な写真が撮れると思いますのでおすすめです。
飼育スタッフ 川野
絵を描く飼育スタッフ その15
最近、館内のスタンプカード用スタンプを新しくするために水族館で展示している生き物のイラストをたくさん描いています。
生き物の種類は、チョウザメ、イトウ、ミナミメダカ、アカハライモリ、マミズクラゲの合計5種類です。
今回のイラストは、生き物の特徴を最低限にしてシンプルなデザインで描く必要があります。
シンプルに描きすぎると何の生き物か分からなくなってしまい、
描き込みすぎるとスタンプで押した時に見えなくなってしまうので意外と苦戦するイラストでした。
完成したものは改めてブログでご紹介しますのでお楽しみに!
飼育スタッフ 一見
【もっと知りたい!】チョウザメのはなし②~ベステルチョウザメ編~
前回(11月5日)から私のブログでは「もっと知りたい!チョウザメのはなし」と題して、「チョウザメ」の魅力をお伝えしています。
今回のブログからは当館で展示しているチョウザメをご紹介していきます。
今回紹介するのは「ベステルチョウザメ」です。
チョウザメと言えばこのベステルチョウザメの姿を思い浮かべる人も多いはずです。
キャビアを取るためや観賞魚用として日本でも養殖が盛んに行われています。
体長1.5m程度まで成長し、鼻がとがっていて反り返っているのが特徴です。
若干目つきが悪いですが、性格は穏やかでのんびりと水槽内を泳いでいます。
実はベステルチョウザメは自然界に存在するチョウザメではありません。
キャビアを早く多く取るためにオオチョウザメとコチョウザメという種類をかけ合わせて作られた改良品種です。
水族館では横見水槽と二重回遊水槽でベステルチョウザメを展示しているのでぜひ観察してみて下さい。
飼育スタッフ 鷲雄
水族館の魚見分け方講座②
10月26日(土)のブログにて川の魚水槽源流に展示している「ニッコウイワナ」と「ヤマトイワナ」の見分け方をご紹介しました。
今回は「川の魚水槽上流」にて展示している「ヤマメ」と「アマゴ」の見分け方をご紹介していきます。
まず、この2種類が生息している「上流」は、山の頂上付近である源流域よりも川を少し下った場所のことで、
夏でも水温が20℃以下の冷たい川に生息しています。
ゴツゴツとした岩が沢山あり、その下に隠れながら流れてくる水生昆虫などを食べて生活しています。
また、この2種類は日本国内で分布域が異なるのですが、
山梨県は分布域のちょうど境目なので、静岡県側に流れる富士川水系にはアマゴ、
神奈川県側に流れる桂川水系にはヤマメが生息しています。
山梨県は2種類見る事が出来る珍しい場所なため、当館では1本の水槽で2種を同時に展示しています。
2種の見分け方として、ヤマメは体の横にパーマークと呼ばれる青い楕円形の模様があるのが特徴です。
美しい見た目から「渓流の女王」とも言われています。
アマゴはヤマメと姿がそっくりですが、体の横に赤い斑点模様があるため、簡単に見分ける事が出来ます。
淡水魚は地味というイメージがあると思いますが、この2種類はとても綺麗な魚なので、
模様に注目しながら観察してみて下さい。
飼育スタッフ 西中
砂の中から こんにちは。
水族館1階の昔懐かしい用水路をイメージして作られた“水草水槽”が、
“希少な生き物水槽”に名前が変わりました。
この水槽では、山梨県に生息しているミナミメダカやニホンイシガメなどの希少な生き物を観察することが出来ます。
また、底のほうをよく見てみると時々砂に魚が刺さっています。
この魚の正体は“ドジョウ”です。
ドジョウという名前を知らない人の方が少ないほど私たちに馴染みのある魚ですが、
実は近年希少な生き物に分類されていることをご存知でしょうか。
山梨県のレッドデータリスト(絶滅の恐れのある野生生物種のリスト)では、
ドジョウは“情報不足(評価するための情報が不足している)”に指定されています。
馴染みのある魚が今後もしかすると絶滅危惧種になってしまうと思うと、
なんだか寂しい気持ちになりますね。
野生生物の生息環境について“希少な生き物水槽”を観察しながら考えてみるのはいかがでしょうか。
飼育スタッフ 一見
富士山初冠雪!!
今朝、富士山の初冠雪が観測されたというニュースを見ました。
今年は観測開始から最も遅い初冠雪らしく、平年より1ヶ月も遅れたそうです。
通勤途中に富士山が見えるので、雪景色はまだかなと心待ちにしていました。
水族館の周辺では紅葉も始まってきたので、紅葉と雪が積もった富士山を同時に楽しめそうです。
最高気温が15℃を下回り肌寒い日が続いているので、暖かい恰好や体温調節が出来る服装でお越し下さい。
飼育スタッフ西中
【もっと知りたい!】チョウザメのはなし① ~チョウザメ紹介編~
外池を横から見ることが出来る横見水槽では、
今回は「
世界には全部で27種類のチョウザメがいると言われています。
飼育スタッフ 鷲雄