2024年07月05日

ゲンゴロウ保育園だより その2

64日のブログで紹介した「ゲンゴロウ」の卵ですが、々とふ化が始まっています。

 

あのインディカ米のような細長い卵の中には、緑色の羽が美しい成虫の姿からほど遠い、

独特な姿をした幼虫が入っていました。

ゲンゴロウの保育園だ

姿だけでなく、主食や摂餌方法も成虫とは大きく異なります。

フ化後の幼虫

成虫が主にカエルなどの死骸を食べる腐肉食性なのに対して、

幼虫は生きた生物しか食べない肉食性の生活史を送ります。

タガメやミズカマキリと同じ食べ方

幼虫はその大きなアゴで獲物を捕まえると、獲物の体内に消化液を送りこみ、

溶かしてから吸い上げるという「体外消化」という方法で摂餌するのが特徴です。

 

なんでもよく食べる成虫に対して、好き嫌いの激しい幼虫の飼育に四苦八苦しつつも、

新たな命の躍動を感じる毎日を過ごしています。

 

飼育スタッフ 川野