2019年06月22日

木登り

6月2日のブログで紹介したイエアメガエルですが、最近小さな変化がありました。

今まで地面にうずくまっていた彼らが、先日から木の枝に登るようになりました。

今まで…
最近!(心なしか神々しい)

本来は樹上で生活している種類なので、これでやっと本来の姿に近づき、お客さんにも見てもらいやすい展示になったことでしょう。

イエアメガエルの気まぐれかもしれませんが、水槽のレイアウトを考えた身としては、枝を登ってくれたことに感謝しています。

飼育スタッフ 一見

2019年06月20日

カエルが脱いだ?

突然ですが、みなさんはカエルの脱皮を見たことはありますか?

 

昆虫や爬虫類の脱皮殻はよく落ちているのを見かけますが、カエルはほとんど見たことがないかと思います。

それは、昆虫や爬虫類の仲間は脱皮殻をその場に脱ぎ捨てるのに対し、

カエルは脱皮したものを自分で食べてしまうからです。

こちらは、偶然脱皮を観察できたアズマヒキガエルですが、器用に手を使って脱皮した皮を食べています。

 

カエルは爬虫類などのように鱗や角質化した皮膚ではなく、

粘膜で覆われた薄い皮をしているので、このように食べることが出来るのです。

 

無事脱皮も終え、綺麗になってご満悦のアズマヒキガエルでした。

 

飼育スタッフ 古根川

2019年06月18日

写真映えスポットを探せ!

「○○映え」という言葉が流行っていますが、私が思う水族館写真映えスポットは「晴れている時の横見水槽」です。

まるで水中にいるみたい?

晴れているときに横見水槽から水の中を覗くと、水面に水底が映って、

まるで水中にいるような写真を撮る事が出来ます。

 

また、横見水槽の前には畳が置いてあるので、

寝ながら水中を見ていると泳いでいるような気分にもなれます。

間近にアユの群れが!

写真映えスポットとして是非ご活用下さい。

飼育スタッフ西中

2019年06月17日

水上に咲く梅の花

 

 

水族館2階のビオトープも作製からだいぶ時間が経ち、植えた植物たちもかなり根付いてきました。

ある日、水が出てくる場所に植えてある「バイカモ」が小さな花を咲かせていました。

    梅の花を思わせる小さな花

バイカモは「綺麗・冷たい・流れが早い」という条件が揃った場所でしか成長しない希少な水草で、山梨県では

絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

漢字で書くと「梅花藻」という名前の由来にもなっている白くて小さな花は、6~8月が最盛期で、

花の部分だけが水上に出てきて咲きます。

県内では忍野村周辺で特によく見られ、水族館の横を流れる桂川でも見ることが出来ます。

山梨が誇る豊かな水の象徴たるバイカモを、このまま綺麗に維持していきたいと思います。

飼育スタッフ 羽生

2019年06月16日

水族館DIY③

前回の水槽リニューアルDIYブログから1ヵ月が経ちました。

その期間いったい何をしていたのかと言いますと、答えのない石組みのパズルに苦戦していました。

切り終わった材料に石を張り付けていく作業をしていたのですが、石の形や大きさを考えながら組まなくてはいけません。

何回も石を並べては組み直すの繰り返しでとても頭と精神を使う工程でした。

最近、そんな苦戦する作業も終わり、立派な石組みの壁が出来上がりました。

石組みパズル(完)

完成がだんだん近づいてきて、皆さんにお披露目するのが楽しみです。

飼育スタッフ 一見

2019年06月15日

奇跡の1枚

6月も中旬に入り、最近は雨の日が多くなってきました。

 

湿度が高くなるこの季節はカエルたちも活発に動きます。

 

先日、館内の見回りをしていたら、1匹のカエルがまるでバレリーナのようなポーズで

水槽のフタにぶら下がっているのを発見しました。

 

蛍光灯の光を浴びている姿はまるで劇の主人公のような光景でした。

 

今後もカエルたちのおかしな格好には目が離せません。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2019年06月14日

はばたきの練習

梅雨の季節で雨の日が続く忍野村ですが、

晴れになるとさかな公園ではセミや鳥の鳴き声が聞こえます。

 

その鳴き声に誘われてさかな公園を歩いていると、

目の前に体の小さな幼鳥を見つけました。

わりをよく探してみると、

近くに親鳥と思われるシジュウカラを発見しました。

 

どうやら、見つけたこの幼鳥はシジュウカラです。

 

そのまま見続けていると、バタバタの翼を動かしていました。

きっと巣立ちの時期となり自分で飛べるように練習していたのかと思います。

 

近くにいた私の姿にも気が付かないくらいの一生懸命さに、

私も仕事を頑張ろうと思えたひと時でした。

 

飼育スタッフ山﨑

2019年06月13日

ホトケドジョウの卵 その後

 

以前お知らせしたホトケドジョウの卵ですが、先日無事に孵化が始まりました。

 

 

こちらが孵化後の仔魚です。

産まれた直後は全長3mm程ととても小さく、体も透明です。

 

お腹に透明な袋のようなものがありますが、

これが卵黄です。眼も確認できますが、まだ発達しきっていません。

 

 

こんな姿でも、水が揺れるなどの衝撃があると泳ぎだします。

今後の成長も随時お知らせいたしますので、皆さんもぜひ応援していただけたらと思います。

 

飼育スタッフ 古根川

2019年06月11日

草履に似た海老

4月24日(水)から始まった企画展「漢字で見る生き物たち」ですが、残り1ヶ月を切りました。

さて今回は、その中から「ミナミゾウリエビ」を紹介します。

漢字は「南草履海老」と書きます。

履物の草履の様な形をしていて、長い髭と曲がった腰が人間の老人を思わせることから漢字が付けられました。

 

派手な体色と模様をしているので水槽内ではかなり目立ちますが、

生息しているサンゴ礁では周りが派手な色をしているため、擬態効果で目立たなくなります。

正面顔がとても可愛らしいので注目していただければと思います。

飼育スタッフ 西中

2019年06月10日

雨のカエル

 

 

いよいよ全国的に梅雨入りをして、雨や湿った天気が続くようになりました。

私たち人間にとっては、乾かない洗濯物や外に出るのが億劫になる時期ですが、この時期がとても好きな生き物もいます。

「ニホンアマガエル」は日本の広い範囲で一般的に見られる、とても馴染み深い種類のカエルです。

カエルの仲間の多くは、繁殖期になるとオスがメスを誘う為に鳴くようになります。

ですが、ニホンアマガエルは漢字で「日本雨蛙」と書く通り、繁殖期以外でも雨が降りそうな時にも積極的に鳴きます。

田んぼからカエルの大合唱が聞こえてきたら、雨が降る予兆かもしれませんよ?

飼育スタッフ 羽生