2019年12月18日

ついにクラゲ芽が!

10月8日のブログでマミズクラゲの新しい機械「インキュベーター」を紹介しましたが、

ついに加温していたマミズクラゲのポリプからクラゲ芽が出ました。

赤いまるがクラゲ芽です!

機械を導入してすぐに設定した温度とシャーレの水温に少し差が出るという問題点が見つかり、

クラゲ芽が出るのに最適な温度になるように試行錯誤をしてきました。

 

クラゲ芽が出てから稚クラゲになるまで数日かかるので、

早く稚クラゲが生まれないかな。とワクワクしています。

これからも連続展示記録を伸ばせるように工夫をしながら頑張ります。

飼育スタッフ 西中

 

2019年12月16日

大きくなったら何cm? Part2

 

今回も12月14日に引き続き、大きく育つ生き物をご紹介します。

第2弾は「イトウ」です。ご近所さんにいそうな名前ですが、れっきとした標準和名です。

釣り人からの人気が非常に高く、なかなかお目にかかれないことから「幻の魚」とも呼ばれるイトウですが、

なんと現在日本に生息している淡水魚の中では最大級に育ちます。

水族館で展示しているイトウは約1mですが、大きくなると2mを超えると言われています。

独特な顔つき

 

ちなみに一番背の高い飼育スタッフは約1.8mらしいので、イトウたちには飼育スタッフの誰よりも大きく育ってほしいですね。

 

飼育スタッフ 古根川

2019年12月15日

飼育スタッフに聞いてみた①

水族館の2階には、飼育スタッフに聞きたいことを自由に書ける

質問シートが机の上に置いてあります。

自由に書いてみよう
書けたら回収ボックスに入れてね

もちろん頂いた質問は、飼育スタッフが1つ1つ回答しています。

毎回たくさんの質問が書かれている中、たまに面白い質問が

混ざっていることがあるので今回はその中の1つを紹介します。

それは、「もし地球に半魚人がたくさん増えたらどうなりますか?」という質問です。

とてもユーモアあふれる内容ですね。

私もユーモアあふれる内容で回答してみました。

回答の一部分

回答した質問シートは、水族館2階のボードと掲示板2か所に掲示してあります。

他にどんな質問や回答があるか気になる方は、ぜひ掲示板を見てみて下さい。

飼育スタッフ一見

2019年12月14日

大きくなったら何cm?

 

エサやりなどをしていると、よく来館者の方から「この魚はどのくらいまで大きくなるの?」と聞かれることがあります。

そこで、今回は水族館にいる生き物で比較的大きくなる生き物をご紹介します。まずは「シロチョウザメ」です。

北アメリカに生息するチョウザメの一種でチョウザメの中でも最大級に育つ種類です。

水族館の個体は約1.6mと館内で一番大きい魚ですが、

実はこれでもまだ小さい方で、大きくなると6mを超えると言われています。

  ゆっくり泳ぐシロチョウザメ
つぶらな瞳

ただ、大きさの割には意外にのんびり屋さんと、可愛らしい一面も持っています。

 

ゆっくり水槽を泳ぐ姿は迫力満点です。

横見水槽では水槽に沿って泳ぐシロチョウザメと背比べなどもできますので、ぜひご覧ください。

 

飼育スタッフ 古根川

2019年12月13日

東アジアの毒ガエル

 

現在、水族館では特別展「世界のカエル大集合!~カエルーワールドカップ~」を12月27日まで開催中です。

今回は「チョウセンスズガエル」をご紹介します。

名前の通り、朝鮮半島を含めた東アジアに分布しているカエルで、日本にもペットとして流通しています。

一見緑の体色をした普通のカエルですが、お腹が日本のアカハライモリのような派手な色をしています。

これは、外敵などに襲われた際お腹の派手な色を見せることで、「毒を持っているぞ」と威嚇するためです。

また実際に刺激性の強い毒を皮膚から分泌します。

 

特別展「世界のカエル大集合!~カエルーワールドカップ~」は残り2週間ですが、

まだ紹介しきれていない種類がたくさんいますので、ぜひお見逃しなく。

 

飼育スタッフ 古根川

2019年12月12日

冬のビオトープ

12月を迎え、水族館2階ウッドデッキのビオトープもすっかり冬らしい姿になりました。

周りの草が枯れ始め、夏にぐんぐん成長していたキショウブも倒れてきてしまいました。

これからまだまだ寒い日が続くのでしばらくは辛抱してもらい、春になったらまた花を咲かせてほしいものです。

 

また、池の中を覗いてみると、植物たちとは反対にメダカたちが元気に泳いでいました。

 

こんなに寒い中を元気に泳ぐメダカを見てたくましさを感じます。

今は植物や生き物が少なくなっていますが、来年の春になったら色々な生き物たちが姿を見せるようになります。

 

冬は様々な姿で休んでいる生き物たちを探してみて下さい。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2019年12月10日

朝一だけの幻想的な風景

今日の朝、水族館の外池では「蒸気霧」が出ていました。

うっすら霧がでています。

 

これは、暖かい水面に冷たい空気が接するときに水面から湯気が立ちのぼるようにできる霧のことで、

寒い時期の朝早くに外池で見ることができます。

幻想的な雰囲気に見えるこの蒸気霧を見ると、本格的な冬が来たな。と実感します。

外池が幻想的な雰囲気に…

温泉のようにも見えますが、外池の水温は12度と、とても冷たいので、

間違っても水の中に手を入れないようにしてくださいね。

*この時期の晴れている日は午前10時頃まで蒸気霧を横見水槽から見ることが出来ます。

飼育スタッフ 西中

2019年12月09日

石の下には何がいる!? Part5

水のきれいな上・中流域の川の石の下には、

主に夜に活動をする夜行性の生き物も隠れています。

 

夜行性として知られているナマズの仲間で

体が赤く背びれと胸鰭にトゲがある「アカザ」が石と石の間の小さな隙間にいます。

口の周りにある特徴的なヒゲはエサを探す時などにとても役立ちます。

 

水族館で展示しているアカザはもちろん石の隙間に隠れていますが、

その隙間からは特徴的なヒゲが見えます。

水槽で姿が見えないときは、

少し横からと見る角度を変えてご覧ください。

 

飼育スタッフ 山﨑

2019年12月08日

水草水槽~田植え編②~

先週のブログ“水草水槽~田植え編~”で水草水槽に植え始めたマツバイですが、

先日経過観察をしたところ驚くような変化がありました。

一生懸命マツバイを植えたはずの場所が見るも無残な姿になっていたのです。

BEFORE
AFTER (なんということでしょう!)

まわりにはイシガメが砂を蹴散らかしていたり、

カマツカやドジョウが砂をモグモグしていたりする姿を確認しました。

どうやら水槽に住んでいる土木業者さん達の仕業の様でした。

一級土木建築士のドジョウ(左)とカマツカ(右)

抜けたマツバイはと言いますと、無残にも水面近くに漂流していました。

マツバイ漂流中

このまま植え直しても、また彼らに引っこ抜かれるだけなので

ここは一旦マツバイを回収して別の方法で植えていきたいと思います。

いつかきれいに植えられたマツバイ見られる日まで、しばしお待ちください。

飼育スタッフ一見

2019年12月07日

グミガエル!?

現在好評開催中の「世界のカエル大集合!カエル―ワールドカップ」も残すところ後1ヶ月となりました。

 

今回は「フライシュマンアマガエルモドキ」をご紹介します。

 

フライシュマンアマガエルモドキは別名「グミガエル」と呼ばれ、

その名の通りお菓子のグミのような質感をしているのが大きな特徴です。

 

また、お腹が透けていて内臓が見えることから英語では「グラスフロッグ」とも呼ばれています。

 

水族館では葉っぱの裏に隠れていることが多く、かなり見つけづらいですがぜひ探してみて下さい。

 

飼育スタッフ 鷲雄