2019年02月26日

マミズクラゲ展示記録国内1位

2017年9月9日から展示を開始したマミズクラゲですが、昨日(2月25日)連続展示記録が国内1位になりました。

実は今回が2回目の展示記録の挑戦で、1回展示が途切れた後に発生した場所の水温を調べたり、

飼育方法や餌の頻度、飼育水温などを全て見直して飼育することにより、今回記録を更新することができました。

地道な作業を毎日繰り返した結果が出たのかと思うと、とても嬉しいです。

これからも記録を更新し続けられるようにスタッフ全員で頑張ります。

飼育スタッフ 西中

2019年02月24日

神出鬼没の敏感クラゲ

 

水族館2階のマイクロアクアリウムコーナーでは、「マミズクラゲ」というクラゲを展示しています。

 

マミズクラゲは、南極大陸を除く世界中の淡水域に生息していると言われています。

詳しい生態の研究などが進んでおらず、とある場所でクラゲが大量発生しても翌年に出てくるとは限らない神出鬼没の

クラゲです。

また寿命も3~4か月と短く、水質の変化にとても敏感な生き物なので、飼育の難しい種類でもあります。

 

そんなマミズクラゲですが、なんと本日2月24日で連続展示日数が533日(休館日を含む)となり、最長展示記録タイ

となりました。

そして、明日2月25日で日本記録となる534日目を達成します。

とても小さくて目立たない生き物ですが、大きな節目となる明日が待ちきれませんね。

飼育スタッフ 羽生

2019年02月22日

アマゾン川の水ならではの姿

水族館では、1月23日(水)~4月22日(月)まで「かくれんぼ展」を好評開催中です。

今回はその中から「カージナルテトラ」をご紹介します。

 

カージナルテトラは赤と青のラインがとてもキレイな熱帯魚でアマゾン川に生息しています。

アマゾン川の水はブラックウォーターと言われる水で、川に落ちた枯れ葉や木の枝からタンニンという成分が滲み出て色が茶褐色になっているので、水中が良く見えません。

 

今回の展示ではカージナルテトラの生息地であるアマゾン川のブラックウォーターを水槽で再現しました。

ブラックウォーターの中では赤いラインが保護色で消え、青いラインだけが見えるようになります。

これは水中の景色と同化して敵に見つからないように擬態していると言われています。

よく見るカージナルテトラでも実際の生息地を再現してみると、いつもとは違った雰囲気に見えますね。

 

飼育スタッフ 鷲雄

2019年02月11日

冬の輝き

2月になり、忍野村の寒さもぐっと厳しくなりました。

 

朝や夜の気温は氷点下となり、

バケツに水を汲んで一晩経つと、カチカチに凍ってしまいます。

 

それだけでなく、網など色々な道具も凍ったりしますので

「まずは氷を溶かしてから」

など普段の飼育作業もとても大変になります。

 

 

しかし寒さが厳しくなる中、

この冬でしか見ることの出来ない「つらら」が屋根に現れます。

 

 

日中は日が当たって解けてしまいますが

毎日毎日作られていく姿や、

日が当たった時に輝きを放つツララを見ると

ぐっと心が温まり感動します。

 

 

気温が寒く縮こまって下を向きがちですが

たまに上を向くと、心が温まる事と出会えるかもしれませんね。

 

飼育スタッフ 山﨑

2019年02月03日

Mitten crab(手袋ガニ)

今回は新しい生き物の紹介です。

 

以前、お客さまからのご要望で

「カニやエビなどの甲殻類が見たい」とのご意見がいくつかありました。

今までサワガニ、アメリカザリガニ、テナガエビと展示に追加してきましたが、

さらにご要望に応えるべく、新しい甲殻類が仲間入りしました。

その名も「モクズガニ」です。

このモクズガニの特徴はなんといっても腕に生えた大量の毛です。

ただ、何の為に生えているのかなどの解明が進んでおらず、

センサーのような働きをしているのではないかと言われています。

また、食用として有名な「上海蟹(チュウゴクモクズガニ)」の近縁種でもあり、

本種も地域によっては3,000円以上の高値が付くこともあります。

まれに脱走をもくろんで壁をよじ登ろうとするなど、活発に動き回ることもあるので見ていて飽きない生き物です。

飼育スタッフ 古根川