2017年05月31日

産まれました。

今年もホトケドジョウの子供達が生まれました。

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水族館で飼育しているホトケドジョウは地域の方々と共に
保全と飼育をしています。
ホトケドジョウは全国的に分布していますが、山梨県では桂川周辺にしか
生息しておらず、埋め立てや水路のU字溝化などにより、県内および
全国的に生息数が減少し、絶滅が心配されています。
 いつまでもホトケドジョウが棲める環境を残したいですね。

飼育スタッフ 加藤

2017年05月28日

雨露の虫

先日、水族館の外で作業していると、ふと草の上にいる虫が目に留まりました。

とても綺麗な色をしたカメムシでしたが、昆虫に詳しくない私は早速何の種類なのか
調べてみました。
 

名前は「アカスジキンカメムシ」という種類で、鮮やかなグリーンメタリックの体色に金色のスジが入っているとても綺麗な個体でした。
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ちなみにカメムシというと強烈な臭いを発することで有名ですが、このアカスジキンカメムシは臭いの少ない種類のようです。

実は、私は昆虫がほとんど触れないくらい苦手なのですが、雨に濡れた葉っぱの上に
乗っている姿がとても綺麗だったので、思わず写真に撮ってしまいました。

写真では本来の綺麗さを完全にお伝えできないのが残念ですが、分布域は北海道を除く全国
なので、皆さんもふとした時に会えるかも知れませんよ。
飼育スタッフ 羽生

2017年05月23日

飼育体験

先日5月20日に、飼育員の仕事を体験できるイベント「飼育体験」を行いました。イベントの内容は水族館の裏側紹介や、ヘビや魚の稚魚へのエサやり、実際に展示水槽に入っての掃除など盛り沢山です。
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特に水槽掃除では、参加者の方から色々な感想が飛び出しました。水族館で使っているお水は富士山の湧き水を使用していて、水温が12度ととっても冷たいのが特徴です。その為、参加者の方も「冷たい!」と富士山の湧き水を体験しながら、スポンジやたわしを使って水槽を隅々までキレイにしていました。
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今回のイベントを通して、生き物の飼育は楽しいだけでなく、管理の大変さや大切さを伝えられたなら良かったと感じています。
この「飼育体験」は今年の11月にも開催予定です。今回興味を持たれた方は、次の機会に体験してみてはいかがでしょうか。
飼育スタッフ 西中

2017年05月19日

カブトガニ

先日、水族館1階入口にあるマンスリー水槽で
ニシキゴイを展示しているとブログでご紹介しましたが、
少し前に水槽が増え、「アメリカカブトガニ」も展示しています。
かぶとがに
 生きている化石としても有名なカブトガニ。
”カニ”とついている名前に反し、カニの仲間ではなく、
トンボやセミなどと同じ節足動物門に分類され、
クモの仲間に最も近い生き物なのです。
カブトガニの仲間は世界中で4種類いますが、
開発などによる生息環境の悪化により、どの種も年々減少しています。

生き物たちの生息環境を考えるきっかけの1つにしていただければ幸いです。

飼育スタッフ 亀井

2017年05月14日

遅咲きの桜

水族館周辺も桜が散り、木々の葉が青々と生い茂り
春から夏に移り変わろとしています。
そんな中、水族館内では遅咲きの桜が見ごろになりそうです。
それは繁殖期を迎えるこちらの魚「ウグイ」です。
うぐい
ウグイは桜が咲く時期になるとオレンジ色の婚姻色と
呼ばれる模様が現れ、そのことから、この時期のウグイを
別名「サクラウグイ」と呼んでいます。
ぜひ見ごろのウグイをどうぞ。

飼育スタッフ 加藤

2017年05月09日

タナゴの春

忍野の厳しい冬もやっと終わり、春らしい陽気になってきました。

 

そんな中、以前から何回かブログにてご紹介しているタナゴの仲間たちにも
春が訪れています。

 

タナゴの仲間は、春暖かくなると産卵する春産卵型と、秋寒くなる前に産卵して春に孵化する秋産卵型の2種類に大きく分けられ、多くのタナゴは春産卵型です。

 

水温も暖かくなってきた今、春産卵型のタナゴ達が続々と産卵の準備に入り、展示の
カゼトゲタナゴも、雄は繁殖期独特の綺麗な婚姻色がはっきりと現れています。
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今の時期にしか見られないこの色彩をお見逃し無く。

飼育スタッフ羽生

2017年05月05日

ゴールデンウィーク

今年のゴールデンウィークも沢山のお客様で館内がにぎわっています。
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そんな中、今年も水族館の大人気イベント「チョウザメタッチング」を行っています。
昨日、一昨日は「サメみたいにザラザラしてない」や「触り心地が気持ち良い」「意外とかわいい顔をしている」など以外にも「水が冷たい」など様々な声が聞こえてきました。
また、今年は何回もチョウザメに触りに来てくれる方も沢山いて、チョウザメの魅力が伝わったのかと思うと、とても嬉しくなりました。
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この体験を通して少しでも生き物や生き物の棲んでいる環境に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
今日はチョウザメタッチング最終日です。今日はどんな感想が聞けるかな。

飼育スタッフ 西中

2017年05月01日

マンスリー水槽

水族館入口にあるマンスリー水槽では、
今月、ニシキゴイを展示しています。
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昔、普通のコイの中に他のより明るい色をしたコイが
いることに気付いた農民が、それを捕まえて育てた
のがニシキゴイの始まりと言われています。
現在では、様々な色模様のコイが養殖され、国内だけ
でなくヨーロッパなどの国外でも観賞魚として、とても
人気があります。

ちなみに、山梨県では笛吹市周辺などで養殖が盛んに
行われています。
山梨県産のニシキゴイの美しさは有名で、全国レベルの
品評会で過去に何度も優勝している程なんですよ。

水族館スタッフ 亀井

2017年04月27日

第二弾


早々の第二弾。
再び、アユの搬入です。
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今回もおよそ3000匹のアユが水族館の仲間に加わりました。
前回と合わせるとおよそ6000匹。
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大きな群れを作りながら泳ぐ姿はなかなか迫力がありますよ。

飼育スタッフ加藤

2017年04月22日

ついに上陸

以前からブログにてお知らせしているナガレタゴガエルのオタマジャクシですが、先日無事に上陸しました。

ある日の夕方に水槽を見ていると、コケの上に小さなカエルが見えました。

まだオタマジャクシの尻尾がある状態ですが、水槽の中を立派に飛び跳ねていました。

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上陸から数日後には尻尾も綺麗に無くなり、体の大きさ以外は親と変わらない姿に
なっています。

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残念ながら、現在は個体管理の為にバックヤードにて飼育していますが、この個体たちも
大きく成長した時には、展示水槽への再デビューが待っています。

大きくなって皆さんの前に再び姿をお見せする日までしばしお待ちください。


飼育スタッフ羽生